だけのノリ

make some noise

元カメラ屋のジャニヲタと双眼鏡

みんな双眼鏡もってるかーーー??
どうも元カメラ屋のババァです。すずきっていいます。


最近DMなんかで双眼鏡の相談を受けることが多かったのでブログにかいてみました。

相談自体とても嬉しいし、私自身勉強になるのでありがたいんだけど
私もあくまで元カメラ屋なので最新機種にはよわよわだよ…。

ジャニヲタ、双眼鏡なんかでネットの海を漁っても
《防振最強》《この双眼鏡を買って人生変わった》
的な単品機種に対する感想ばかりで、本当にこの機種でいいか迷ってしまうんだろうな…

ということで双眼鏡選びにおける大切な要素をいくつかまとめたので
良かったら参考にしてみてネ!ネ!*1
うろ覚えの所多数なので詳しくは自分でしらべてみてネ!


双眼鏡における大切なスペックたち



その1・倍率
要するに自分の場所から、双眼鏡を通すとどれくらい大きく見えるかの値
ジャニーズのコンサートでの使用に耐えられる倍率は8倍からと言われてますね。
コンサートの会場規模(アリーナなのかドームなのか)
参戦スタンス(担当固定派・メンバー全員見たい派)などによって選ぶ倍率も変わってくる。
8倍、10倍、12倍が比較的一般的なので実機が中型店舗くらいからおいてあるけど
14倍、15倍、18倍になってくると都心の大型店にいかないと実機の取り扱いはあんまりない。

10倍の双眼鏡で100m離れたところから対象を見たときの担当のサイズ感と
10m先から肉眼でみるサイズはイコールになるっていう計算なんですね。
東京ドームで例えるとドームは直径が244mなので
例えばステージの構成に最低15m利用しているとして
コンサート時はステージから最後列までを約230m
五列目あたりを大体ステージからの距離を10mとすると
ステージから100m付近の位置は大体アリーナDブロック後半付近
つまり、五列目からの肉眼=Dブロック後半で10倍双眼鏡使用ということになる。
あくまで直線距離での計算上だけども。

勿論倍率は大事だけど大きく見えたらいいな!って倍率だけ見て高倍率買うと

手振れや、見える明るさ、鮮明さがそうでも無くて失敗するので注意。後述防振にて



その2・明るさ
そのままの意味。明るさよって見え方の印象が全然違ってくる。
倍率の次というか同じくらい大事。
数値が大きければ大きいほど明るく見えて、小さいほど暗く見える。
現在販売しているコンサートに使用するような手持ちサイズのものだと
明るさ4.4(暗い)~25(メッッチャ明るい)くらいまでがあり
コンサート使いであれば明るさは9以上あるととても見やすい。
JUMP担なのでJUPMの話をすると、バンドコーナーの前は暗転*2
メンバーがセッティングをはじめるんですよ、その時のセッティングは
明るさ4.4だと目を凝らさないと見えないレベル。
(舞台だと暗転だったりスポットのあたらない所があるので求められる明るさが変わる)
ただ明るさを求めると出てくる難点が一つあるそれが重さ。


その3・重さ
コンサートで双眼鏡を続けるにあたって難点となってくるのが重さ。
前に説明した倍率と明るさ。こちらのふたつをとろうとするとどうしても双眼鏡は重たくなる。
ここからは双眼鏡の仕組みになるんだけども双眼鏡ってのは凄く簡単にいうと
接眼レンズ(覗くところ)・プリズム(中に含まれる機構)・対物レンズ(捉えるところ)と
三つの光学が光を屈折させたりなんやりして大きくみせてくれる機械なんですね。
光学なんてかっこよく言ってるけど要するにすべて高い分厚いガラス板。
そりゃ分厚いガラスが何層にもなってる筒が二本くっついてたら重たいじゃん?
そこでなんで明るさを求めると重たくなるのかに戻るんだけども
対物レンズ(覗くところと反対にあるレンズ)が唯一周りの光を集めてくれる入口なんですよ。
つまり入口が大きいと光も入りやすくて、入口が狭いと光も入ってこない。
入口(対物レンズ)を大きくするとその分レンズの直径も大きくなって
大きくなったレンズ分の重さと広くなった周りの筒の部分の素材分重さがプラス
つまり重たくなっちゃうというわけですね~。

コンサート中疲れずにずっと持っていられる重たさは300g前後
ちなみに10倍で明るさ10前後の物だと重さが500g程度*3
明るさも倍率も欲しいの!となると勿論重たくなる訳でそれで気になってくるのが手振れ


その4・防振の有無
《防振はすごいぞ》《防振は4K画質》なんて騒がれている防振について。
防振防振って騒がれているけど、結局防振って何かいな?って人も少なからずいるかと存じ上げます。
要するに防振はデジカメでいう所の《手振れ補正》なんっすね。
双眼鏡が明るくなるにつれて重たくなるとは前述したので重たいと疲れて
手振れが起きるというのは察していただいたと思うんだけど
高倍率になっても手振れが酷くなっちゃう。なればなるほど酷くなる。
何故か。こっちで1mmしかずれてなくても見えてるのは10倍とか12倍の像な訳だから
倍率の分ずれちゃうんですね~(わかりやすくすごく極端に言ってます)
中学生とかの時の理科の実験で顕微鏡を覗いたとき対象が視野に入ってなくて
自分ではちょっとずらしただけなのに完全にフェードアウトしちゃった
こんな覚えありません?それと一緒
つまり高倍率になるほど、明るさが明るくなるほど手振れの起こる確率が高くなり
それをまるでなかったことにしてくれるのが防振機能という訳ですね~すごい!

しかし防振利点もあればデメリットも
・値段が高い(5万前後から、私が利用している12倍は10万程度しました)
・めちゃくちゃ重たい。12倍は本体と電池合わせると700gくらい*4
・電池切れに弱い(防振機能は電池がないと使えない)
・電池が特殊な型番な場合があり運用に費用がかかる
・手振れしない代わりにぬるっと動くので人によっては酔う


その5・実視界・見かけ視界
正直担当単品追いの人にはあんまり関係ない話。私もこれなのであまり気にしない系。
つまり箱推し、G推しの人にはメッッッチャ重要

実視界
…双眼鏡を動かさないで見ることができる範囲を対物レンズの中心から測った角度で
倍率が低いほど角度が大きくて、倍率が高いほど角度は小さいので
違う倍率のもの同士では比較ができない。
その時どうやって比較するかというと、見かけ視界同志で比べる

見かけ視界…実視界×倍率=見掛け視界()
見かけ視界の数値が大きいほど双眼鏡を通しての視野が広くなって
見かけ視界の数値が低いほど双眼鏡を通しての視野が狭くなる

一般的な双眼鏡は見かけ視界が大体50~60度くらいで50~あればストレスは低いけど
G推し、箱推しでかなりの大所帯という場合は60~を検討してみてもいいかも。
ただ60~はかなり広角レンズになるので端の像が歪みやすくて
ちゃんとしたのを買おうとするとメチャクチャ値段が高い。


双眼鏡を買う時に


双眼鏡の買い時、今だよ今!単純に計算してくださいよ。
早く買えば買うほど日割りの単価が安くなる。これからもしばらくオタクする予定ならなおさら。
なんで早く買わなかったんだろう!って後悔する前に早く!ほら!
冒頭でカメラ屋のババァと自己紹介をしましたが、販売をしていたのは一年程度で
現在はカメラを使った別の仕事に携わってます。
実際販売をしていて、多かったのはバードウォッチングのおじ様なんだけど
ブログやTwitterを見ながら「これと同じものありますか?」って女の子もまあまぁ。
実際その機種大体防振なんですよね。中には覗かないでそのまま買ってく子もいたりして。
防振が悪い、ネットでバズったものが悪いって訳じゃなくて
なんならバズってるってことはもちろんいい物が多い訳なんだけど
それがすべての人にいい物とは限らないということ。
防振は素晴らしいし、私も実際所持していてとてもお世話になってるけど
何より高いし、従来の双眼鏡と違ってぬるっと動くので酔いやすい人にはツライし
高い倍率で明るくてバズってたものなんかは重くて二時間持てたもんじゃなかったり
全ての双眼鏡に対して言えることだけど一長一短で、メリットもデメリットもあるということ。
それを承知の上で双眼鏡を選ぼうね!

1・倍率
2・明るさ
3・重さ
4・防振の有無
5・視野の広さ

この中で自分の中で優先順位をつけてから、大型の店舗に行ったり
双眼鏡選びを始めるととてもスムーズに事が運ぶし、店員さんにも相談しやすい。
いろんなブログでも出てるけども人に聞きたい、実際に見たい時は
アキバのヨドバシがかなりの数の実機を置いているかつ詳しい店員さんがいらっしゃるのでオススメ
10倍程度までの防振や、よく売れる双眼鏡は近場のビッグカメラやヨドバシにあるはずなので
遠い方は近場の店舗に覗くだけ覗きに行ってもいいかも。


オタクが実際に選んだ一本


実際に昨年の春ごろ私が購入した時の一例です。KAT-TUN先輩の復活コンに向けて。
仕事帰り参戦のため双眼鏡を持っておらず、ふらっとアキバのヨドバシに。
場所は東京ドーム、41ゲ*5だったので最低でも10倍以上
暗転も見たいし、見学席もみえたら嬉しいので明るさは10以上がいいなと
こんな感じに優先順位を決めました。

1・倍率→ドームスタンドなので10倍はないとほぼ豆
2・明るさ→見学の子と暗転スタンバイみたいから10はほしい
3・視界→3人捉えたいのである程度は
4・重さ→1キロいかなきゃセーフ
5・防振→耐えられるからなくていい
値段は5万くらいまでがいいな!

と言うことで選んだのがこの双眼鏡

Nikon 双眼鏡 モナークHG 10X42 10倍42口径 MONARCH HG 10X42
Nikon 双眼鏡 モナーク7 10x42 ダハプリズム式 10倍42口径
日本の光学メーカーニコンの双眼鏡
スペック

倍率 : 10倍
見掛け視界 : 60.7°(標準よりすこしひろい)
明るさ : 17.6(あかるい)
質量 : 660g(おもい)
購入当時:4万5000円程度
理想は10倍で明るくて広くて5万以内
求めてたものにメッッッッチャ近い!ということで
覗いてから画面酔いや明るさを確認して即購入。
めちゃ重たいぞ…。でもめちゃくちゃ明るい…やば…。
決め手は明るさと倍率あと、ニコンだから!!*6
ニコンだから!!(もう一度)

実際の使用感
・重たい、でも重さは慣れる。仕事で常に2キロ程度の機材を構えているので気にならない
・明るいすごい。12倍防振所持してるけどそれより断然明るい。彩度が高く見える。
・でかいので必然的に鞄が大きくなる*7
・暗闇見学席の裕翔くんと圭人くんがすごくハッキリとみえた*8


ジャニヲタと双眼鏡 総評


1・自分の用途に合った双眼鏡を買う(会場のクラス・鑑賞スタンス)
2・自分の中でこれを優先するという譲歩できない点を決める
3・ネットの感想に惑わされない
4・自分の目で見てきめる
5・わからなかったら電気屋さんに行ってみる

双眼鏡は決して安い買い物でもないし、
今後コンサートに一緒に参戦する相棒となり得る存在なので
妥協せずに、自分がこれがいいと思ったものを選ぼうー!
防振に関しては今防振双眼鏡のレンタルの会社もあるので迷ったら借りてみるといいかも。

今は18倍防振が欲しい。*9
 

*1:鬼風斬雲雀ちゃん。HiHiJetsのISLANDTVの公式キャラ

*2:ドラムのセットしてる裕翔くんがすきなので絶対に見たい所

*3:ペットボトル1本分

*4:少年ジャンプ1冊とほぼ同じ

*5:ほぼ確定スタンド以上席

*6:中島裕翔くんの愛機の製造元

*7:ジャニヲタは荷物が多い

*8:とりんとりんずっと遊んでてとてもかわいいかった

*9:15万くらいする